米経済指標悪化でドル急落

 


北川博文の相場独り言

夜間取引の日経225先物は、米国経済指標のISM非製造業景況指数の悪化を受けて、早期利上げ観測が一段と後退したことから円買い・ドル売りが加速し、ドル円相場は約1週間ぶりに101円台を付け、一時16,890円まで反落した。その後、幾分持ち直したが17,000円には届かずに終えた。

昨日までの日米金利差は、それまでの円安ドル高にもかかわらず縮小傾向にあり、ドルの下振れリスクを抱えていた。下のチャートは、昨日までのドル円チャート(紫)と日米金利差チャート(赤)を同じ時系列で並べたものだが、ドル円相場は日米の金利差が縮小すると円高に、拡大すると円安に変動する傾向にあることが分かる。昨晩のNY時間のドル安は、米国経済指標の悪化が引き金ではあるが、前日の黒田総裁の講演発言を受けての円高もそうだが、日米の金利差でドル安リスクが内包されていたことが分かる。これまでのコメントで円高ノイズが発生すると指摘してきたことが現実となったが、この円高ドル安は、あくまでノイズの範囲でしかなく、これ以上の円高になることは考えにくい。

下段のドル円・日足チャートは、スリートップラインでサポートされ、ストキャス%Dも20%を割り込んできている。週内には押目が完了するだろう。

ドル円と日米10年債金利差チャート

 

ドル円相場・日足チャート

 

 

 

 

 

 


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