原油続伸で債券、金売り

 


北川博文のNY市況

7NY債券市場は、原油相場の急上昇や欧州中央銀行理事会の開催を週内に控えるなか、国債価格は値動きが荒くなり下落した、週末発表された米雇用統計が底堅い内容と受け止められて安全資産とされる米国債需要が後退した。

為替市場は、大幅な原油上昇で世界経済減速の懸念が和らぎ、また産業用金属市場でも年初来の上昇が続き、すでに約20%値上がりしている鉄鉱石などの金属価格も上昇していることから、資源国通貨などのリスク資産がドルに対して買われた。ドルの主要6通貨に対するドル指数 は、97.1320.2%安となっている。

株式市場は、大型ハイテク株の米グーグルの持ち株会社アルファベット 、インターネット交流サイトのフェイスブック 、マイクロソフトがいずれも2%前後値下がりするなか、原油価格の上昇によるエネルギー関連株の上昇が目立ち、石油大手エクソンモービルは2.6%上昇し、シェブロンも3.1%高となり、ハイテク株の下落を補う展開となった。

金相場は、軟調な米株価を背景に底堅く推移していたが、その後ダウ工業株30種平均が上昇し始めると投資家のリスク選好から、利益確定売りで徐々に売られる展開となった。

原油相場は、需給不均衡の是正に向けた国内外の動きを好感し、大幅続伸した。前週末発表の雇用統計などから米経済の回復基調が示されるなか、エネルギー需要も徐々に上向き加えて、米石油掘削リグ稼働数が200912月以来の低水準に減少したことから、米国内での生産調整が進んでいるとの思惑により買い意欲が高まり続伸し、一時38.11ドルの高値を付けた。

 


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