ECBドラギ総裁追加緩和を示唆

 


北川博文のNY市況

21日NY債券市場は、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が定例理事会後の会見で、次回3月開催の理事会で金融政策スタンスを見直すと表明したことから、序盤から売りが優勢となり国債価格が下落した。また米株や原油相場が反発し、安全資産とされる米国債への需要が低下した。

為替市場は、欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁が追加緩和策を打ち出す可能性を示唆したことから一時、対ドルでユーロに売り圧力が強まったが、原油価格が回復し、資源国通貨が対ドルで上昇するとユーロも買い戻され、ドルは主要通貨に対してほぼ横ばいとなった。

株式市場は、ECBドラギ総裁発言や原油の持ち直しからリスク回避姿勢が後退し、エネルギー株指数は2.8%上昇し、ダウ工業株30種平均は15,882.68ドルの+115.94高で引けた。

金相場は、米国市場の株安、原油安にひとまず歯止めがかかり、前日までのリスク警戒ムードが後退し利食い売りや持ち高調整の売りに押されていたが、為替市場でユーロが買い戻されるに従って金も買われ、ほぼ変わらずで終わった。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が前週比400万バレル増と市場予想を上回っが、前日夕、すでに発表された米石油協会(API)週報が460万バレル増となっていたことから織り込み済みとなり、むしろ発表後は前日までの下げ過ぎからの買いに弾みがつき、一時30ドル台を回復した。

 


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