米国経済に暗雲が
北川博文のNY市況
5日NY市場は、9月の米供給管理組合(ISM)非製造業総合指数が市場予想を下回り低調だったことから、米経済は早期利上げに耐えられるほど底堅くないとの見方によるリスク選好から株価が上昇し、安全資産とされる国債が売られて利回りは上昇した。
為替市場は、先週発表された雇用統計を受けて米利上げ時期が来年にずれ込むのではとの思惑が広がり、リスク資産選好からドルが買われた。安全資産と言われる円やスイスフランスが売られ、ドル/円相場は120.55円と約1週間ぶりの円安となった。
株式市場は、雇用統計で過去3カ月間の雇用の伸びが鈍化したことから年内利上げ観測が後退し、リスク選好の買いが広がり大幅上昇となった。また原油価格の上昇で、エネルギー関連株が買われたことも株価を押し上げる要因となった。ダウ工業株30種平均は、16776.43ドルの304.06ドル高で引けた。
金相場は、前週末の低調な米雇用統計を受けて大幅上昇した反動で、早朝にかけては利食い売りが先行したが、取引開始時間には買い戻しが入ってプラス圏に浮上し、その後は為替市場でドル高ユーロ安が進むと割高感から上値の重い動きとなって売り買い交錯した。
原油相場は、米国産原油の掘削リグ稼働数が一段と減少し、原油在庫のだぶつきが改善されるのではないかとの見方が強まり、需給引き締まり観測を背景に上伸した。またロシアのノバク・エネルギー相が石油輸出国機構(OPEC)会合への参加に前向きな発言を行ったことから、世界的な供給過剰問題の解決に向けた進展期待が広がった。
サラトレードシステム・コメント
連敗中のガソリンにシグナル点灯しました。
原油市場は今朝のNY市況から判断すると、目先の底打ちからリバウンドが予想されます。
ガソリンは損小利大の典型的な銘柄です。
連敗にめげずにトレードしましょう。
その他コメント
レンジ圏内の日経225も上昇傾向にあります。
しかし未だレンジ圏内を脱していませんので、高値買は要注意です。
長期トレンドは買と見て安値を拾いましょう。
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