米雇用統計良好で原油高

 


北川博文のNY市況

4日NY債券市場は、2月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が前月から24万2000人増加と市場予想を上回ったことで、米国経済が景気低迷に陥るとの懸念が後退し、10年債利回りは1カ月ぶり水準に上昇した。

為替市場は、朝方の2月の米雇用統計発表を受けてドルが上昇したが、10日に開催される欧州中央銀行(ECB)会合で追加緩和が実施される可能性が高いとの思惑がユーロの追い風となりドルが反落し、主要6通貨に対するドル指数は一時、2週間ぶり安値付近の97.019をつけた。

株式市場は、朝方発表された2月の米雇用統計で賃金や労働時間が減ったものの、非農業部門の就業者数が市場予想を上回ったことで、米経済低迷への懸念を和らげて市場に安心感を与え、ダウ工業株30種平均は、17,006.77ドルの+62.87ドル高で引けた。S&P総合500種指数は、昨年10月以来初めて4営業日続伸し主要10部門のうち7部門が値上がりした。

金相場は、米労働省が朝方発表した2月の雇用統計で、良好な雇用環境が確認されたことから対ユーロでドル買いが活発化し、ドル建て金の割高感で一時1250ドル付近まで下落した。しかしドル買いの動きは一時的で、その後はドル売りに転じたことから買い戻されて上昇し1280ドルを上回った。

原油相場は、米雇用情勢の回復基調を好感して買い意欲が強まり、加えてテクニカル要因による買いも入って37ドル台目前まで上伸した。さらに米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した統計で、米国内石油掘削リグ稼働数が11週連続で減少したことも支援材料となった。


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