米国GDP確定値下方修正でも株価上昇

 


北川博文のNY市況

22日NY債券市場は、第3・四半期の国内総生産(GDP)確定値が年率換算で前期比2.0%増と、改定値から下方修正されたものの、市場予想の1.9%増を上回ったことや、FRBがインフレ指標として注目するコア個人消費支出(PCE)価格指数が1.4%上昇と市場予想を上回ったことから、来年の着実な利上げペースを後押しするとの見方が広がり長期債利回りが上昇した。

為替市場は、朝方発表された11月の米中古住宅販売戸数が大きく減少したことに加え、原油価格が上昇したことから資源国通貨が買われたことで、利上げを受け上昇していたドルに対する利食い売りが出て、主要6通貨に対するドル指数は3日続落した。

株式市場は、米商務省が発表した7~9月期の実質GDP確定値が市場予想を上回ったことで、米景気が緩やかに回復しているとの見方が広がり株価が上伸した。また原油価格の上昇も買いの支援材料となり、ダウ工業株30種平均 は17,417.27ドルの+165.65ドル高で引けた。

金相場は、前日の上昇からの利食い売りに加え、実質GDP確定値が市場予想を上回ったことで株価が上昇したことから、安全資産としての金は売りが優勢となった。

原油相場は、前日に約6年10カ月ぶりとなる33ドル台の低水準をつけ、その反動からの買い戻しが入り、ドルの軟調な値動きも追い風となって午前中に36.54ドルまで上昇幅を拡大した。ただ、今日、明日発表の週間在庫統計を控えて上値の重い展開だった。


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