12月欧州中央銀行追加緩和か?
北川博文のNY市況
10日NY債券市場は、前日まで 米連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げ観測から売り込まれ、債券利回りも約3カ月ぶりの高水準となっていたが、この日は安値拾いの買いが入って国債価格が上昇し、利回りは小幅低下した。
為替市場は、欧州中央銀行(ECB)で12月に預金金利を引き下げる方向で意見がまとまったとの報道を受けて、ECBによる追加金融緩和観測が強まり、米連邦準備制度理事会(FRB)との金融政策の方向性の違いから、ドルがユーロに対して約6カ月半ぶりの高値に上昇した。
株式市場は、FRBによる利上げ観測が強まったことで、主要通貨に対するドル指数が7カ月ぶりの高水準をつけ、米国企業の海外での売上高を目減りさせるとの思惑から売り圧力が増すなか、アップルは部品発注を最大10%削減したとクレディ・スイスが指摘したことを受けて3.2%安となり、市場全体も弱含みで推移した。ただ、終盤はドルの反落から買われてダウ工業株30種平均は、17,758.21ドルの27.73ドル高で引けた。
金相場は、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和観測を背景に、為替市場でドルがユーロに対して一段高となったことから、ドル建て金の割高感による売りが出て、一時1084.00ドルの安値を付けた。しかし、ドル買いが一服すると一転して強含み、プラス圏で取引を終えた。
原油相場は、この日国際エネルギー機関(EIA)が、2015年の世界エネルギー見通しを発表し、石油分野への投資が15年に20%以上減少し、この傾向は16年まで続くと予想したことから、供給過剰懸念が若干和らぎ、おおむね堅調に推移した。
サラトレードシグナル独り言
昨晩も白金が下落し、含み益を膨らませています。
金とガソリンは、若干のマイナスです。
概ね順調に機能しています。
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