日米の金融再策会合を控え様子見

 


北川博文の相場独り言

昨日のの日経平均株価は、日米の金融政策決定週間ということで、緩和期待から取引開始直後に円安に振れ、午前中は強含みで推移した。午後に入って円が買われると株価も反転し、前日比マイナス圏で取引を終えた。

スマートフォンゲーム「ポケモンGO」の配信で急騰していた《7974任天堂》は、先週末に配信による連結業績への影響は限定的と発表したことからストップ安になっている。

テクニカルは、ストキャス%Dが95%超えた19日が天井となり、MACDヒストグラムもその日にピークアウトし、エリオット波動第1波が終了し調整第2波に入っている。第1波は、628日安値13,360円から19日高値32,700円まで19,340円の上昇幅でした。今回の上昇に対する第2波の調整は、50%が23,030円となり本日の終値が23,220円でほぼ達成している。下のチャートで分かるように、3万円下での出来高が多いため、しばらくは弱気が台頭して売られやすい環境になることから押目の目標は、61.8%の20,748円近辺が妥当と判断する。スリートップ21本ラインがサポートしてくれそうだ。

 

7974任天堂》日足 上段横棒は価格帯出来高、下段はMACD

株価は市場が判断するもので、任天堂経営陣が株価の騰勢に危機感を持ってこのようなIRを発表したとは考え難い。任天堂経営陣は腰が引けたのでなく、これからの世界配信に向けた自信の表れで、調整波が終了したら再び第3波に向けた上昇が始まると見る。第3波は、第1波の1.618倍の上昇となることが多いため、次は5万円相場が期待できる。逆張りオシレーターの動きを、特にMACDヒストグラムのボトムアップを注視して次の上昇に備えましょう。

 

NY市況

25日NY債券市場は、今日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が年内利上げの可能性を示唆するのではとの警戒感が強まるなか、午後に実施された2年債入札が低調な内容だったことから短期債が売られ、短期債利回りが上昇して約1カ月ぶりの高水準をつけた。

為替市場は、日米の金融政策会合を控え、堅調な米経済指標や日銀の追加緩和観測などを背景に買われていたドルを売る持ち高調整の動きから円が買われ1ドル/105円台後半に上昇した。

株式市場は、FOMC開催を控え様子見ムードが強いなか、原油価格が受給不均衡懸念から3カ月ぶりの安値を付けたことを受けて、エネルギー株は1.99%安と大幅下落となり株価を押し下げる要因となった。S&P 総合500種は、10セクターの内、一般消費財が値上がりしただけで、他は下落した。インターネット検索のヤフーは、通信のベライゾン・コミュニケーションズに中核事業を48億ドルで売却することに合意したが2.7%安となり、一方ベライゾンも0.4%安だった。ダウ工業株30種平均は、18493.06ドルの▲77.79ドル安で引けた。

金相場は、最近発表さる良好な米経済指標を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測が意識され、金利を生まない金に売り圧力となった。ただ、為替市場でドルが対ユーロで軟化したことからドル建て金の割安感による買い戻しが入り下げ幅を縮小した。

原油相場は、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫増が伝わると、世界経済の減速懸念からエネルギー需要の鈍化などで需給不均衡が早期には解消されないのではないかとの懸念が台頭し、相場は一時42.97ドルまで下落した。


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