日本の経済対策小規模で円高加速

 


北川博文の相場独り言

昨日の日経平均株価は、日米の金融政策決定会合を控え、為替市場でポジション調整のドルの買戻しでドル円相場は104円前半まで下落し、その影響で売られ16,383円の▲237円安で引けた。

前々日のモーニング・サラ通信にも書いたが、週足トレンドはトレンドラインで跳ね返され、日足テクニカルは、MACDヒストグラムがピークアウトし、ストキャスも売りに捻じれて目先の円高ドル安を暗示していた。ただ、ストキャス%Dは現在15%、スリートップライン21本は10420銭近辺にあり、今日の円高値104.23円をサポートしており円高は限定的と見る。

《ドル円相場日足チャート》中段MACD・下段スローストキャス

下は日経225日足チャートだが、ドル円チャートと同じ値動き、同じトレンド、同じオシレーターとなっていることが分かる。

この様に株価は相関関係にあるチャートの鏡になったり、ならなかったりするが、今の日経平均株価はドル円相場の写しである。

 

 

NY市況

26NY債券市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控え警戒感が広がるなか、米商務省が午前に発表した6月の米新築住宅販売件数や米調査会社コンファレンス・ボードが公表した7月の消費者景気信頼指数がいずれも市場予想を上回ったことから、2年債利回りが前日に続き約1カ月ぶりの高水準近辺で推した。一方、長期債には買いが入って利回りが低下し、指標となる10年債利回りは1.562%に低下した。

為替市場は、日本政府による経済対策が予想よりも小規模になるとの観測から円買い・ドル売りが加速し、一時103円台に急騰した。その後、NY市場に入って良好な米経済指標などを背景に円を売ってドルを買う動きが優勢となり、104円台後半に押し戻される格好となった。

株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表やアップル、ツイッターの決算発表を控え様子見ムードのなか、利益確定の売りなどから弱含みで推移した。四半期決算が市場予想より好調だった重機のキャタピラーと半導体のテキサス・インスツルメンツが、それぞれ5.2%7.9%の上昇となった。 一方、ファストフードのマクドナルドは米国の既存店売上高伸び率が予想を下回り4.5%下落した。ダウ工業株30種平均は、18473.75ドルの▲ 19.31ドル安で引けた。 

金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えて様子見ムードから方向感が定まらず、前日変わらずの1320ドル近辺でのもみ合いとなった。

原油相場は、米民間調査で石油掘削リグ稼働数の増加傾向が確認され、米国内での生産拡大の兆しが見え始めていることや石油輸出国機構(OPEC)の産油量も記録的な規模に膨らんでおり、世界的な需給不均衡の解消には時間がかかるとの見方から続落した。ただ、午後に入ると米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発生を控え、次第に方向感に乏しい動きとなった。

 


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