原油急騰で株高、ドル高

 


北川博文のNY市況

20日NY債券市場は、原油や株式相場が上昇し、安全資産とされる債券への投資が後退して指標となる10年債利回りが3週間ぶりの高水準をつけ1.85%となった。

為替市場は、原油相場の上昇を受けて米株相場もほぼ終日にわたり堅調に推移したことから、リスク資産への投資意欲が強まり円相場は一時109円88銭まで下落した。 ユーロは欧州中央銀行(ECB)理事会を翌21日に控えて対ドルで下落した。

株式市場は、原油相場が持ち直したことで、一連の企業決算を受けた楽観的なムードが強まり株価を押し上げ、S&P総合500種は史上最高値まで30ポイント弱の水準に達した。ダウ工業株30種平均は、 18,096.27ドルの +42.67高で引けた。

金相場は、欧州中央銀行(ECB)理事会や来週の米連邦公開市場委員会)FOMC)を控えて様子見ムードが広がるなか、前日の大幅高を受けた利益確定の売りや対ユーロでのドル高進行に圧迫され、マイナス圏で推移した。しかしその後は、中国株価下落を受けた世界景気の先行き不透明感から持ち高調整の買いなどが入りプラス圏に浮上したが、引け間際には再び売られてマイナスに沈んだ。

原油相場は、石油協会(API)週報が予想以上の原油在庫増となり、クウェートの石油・ガス業界労働者によるストが終結したとの報に朝方から売りが先行した。しかしその後は、米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報で原油在庫が市場予想を下回り、さらにヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫が小幅増の予想に反して大幅減少のなったことからヒーティングオイル相場が急伸し、原油相場もつれて急速に上値を拡大した。

 


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