日中経済指標悪化で不透明感漂う

 


北川博文のNY市況

28NY債券市場は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを決定したことで圧力にさらされるとの見方が出ていた短期債券の2年債入札が、堅調な需要を集めたことで長期債中心に国債価格が上昇し利回りは低下した。

為替市場は、ロンドン市場が休みで薄商いのなか、年末を控えた利益確定のポジション調整によるドル売りから、ドルは 主要通貨に対して約1週間ぶり安値水準で推移した。

株式市場は、原油価格の大幅な値下がりが嫌気されS&Pエネルギー株指数 は1.8%下落し、個別株ではエクソンモービル は0.7%安、シェブロン も1.8%安となった。またアップルは、2016年のスマートフォン「iPhone」の販売が初めて減少に転じるとの懸念を背景 に売られて1.1%安となり、この1カ月間に9%値下がりしている。ダウ工業株30種平均は、17,528.27ドルの▲23.90ドル安で引けた。

金相場は、年末を控え市場参加者が減り低調な商いのなか、石油価格の下落を受けてインフレヘッジ目的での金の投資妙味が薄れたことから、じり安で推移した。また日本、中国の経済指標の悪化から、日中の景気先行き不透明感の強まりも買い控えムードにつながったもよう。

原油相場は、先週の上昇を受けた整理商いの軟調な地合いのなか、中国経済指標の悪化から中国株価が急落し、給過剰懸念に加えて世界的な原油需要の減退観測から売られた。

 

 


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