NY金相場・5年9ヵ月ぶり安値圏
北川博文のNY市況
12日NY債券市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の年内利上げを後押しする発言や原油相場の下げで米株価が下落し、これを受けた安全資産への逃避買いから、国債価格は長期債で僅かに上昇し利回りは低下した。
為替市場は、米株価の大幅な下げを受けて利益確定の売りに押されドルが主要通貨に対して続落した。
株式市場は、FRBが12月利上げに踏み切るがどうかを見極めようとしているなか、FRB関係者が利上げに前向きと取れる発言をしたことから売り圧力が強まり、また原油相場が2カ月半ぶりの安値を付けたこともエネルギー株の下落要因となり、ダウ工業株30種平均は17,448.07ドルの▲254.15ドル安で引けた。
金相場は、年内の米利上げを警戒した売りに歯止めが掛からず、早朝から売り優勢となり軟調に推移した。為替市場でドルがユーロに対して下落したことを手掛かりに、一時買い戻しが入ってプラス圏に切り返す場面があったが、相次ぐFRB当局者の年内利上げと取れる発言で5年9カ月ぶりの安値圏で推移した。
原油相場はこの日、石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報で、OPEC加盟国の10月の産油量が前月比で日量25万6500バレル減少しが、生産目標の3000万バレルを上回ったことによる供給過剰感から売り優勢で始まった。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は、市場予想を4倍以上も上回る大幅増となり、7週連続の在庫増となったことから軟調地合いが続いた。
サラトレードシグナル独り言
夜間取引は、4銘柄共に下げでゴム以外は含み益を拡大しました。
白金は、値幅で330円もの含み益となっています。
ガソリンは、値幅で1,560円幅の含み益です。
商品市況全体で軟調な地合いが続いています。
この記事へのコメントはこちら