FRB副議長発言でドル高円安
北川博文の相場独り言
夜間取引は、NY時間のテレビインタビューでフィッシャーFRB副議長が利上げに関する発言で、労働市場は「完全雇用に近づいている」と述べ、さらに利上げの回数に関して複数回に及ぶ可能性も排除しなかったことから、円を売ってドルを買う動きが活発化し、日経225先物は16880円まで上昇した。
債券市場の米国10年債利回りは0.004%上昇して1.570%、一方で日本国債10年物は▲0.002%低下し0.073%で利回り差は拡大した。
下のチャートは、日米の10年債利回り日足チャートになり、日本国債は7月29日の日銀金融政策決定会合を境に上昇し、日米金利差が縮まりドル円相場が100円割れまで進んだ。昨日は金利差がわずかに拡大したことで円安ドル高となった。米国債チャートは、ストキャスのポイントが切り上がるダイバージェンスが出現していることから、週末雇用統計発表を受けて、保合上放れの可能性が高い。チャートは良好な雇用統計を示唆している。
米国国債10年物・日足チャート
日本国債10年物・日足チャート
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