中国上海総合指数5%超急落

 


北川博文のNY市況

27日NY債券市場は、中国規制当局がレバレッジを効かせた融資の抑制に動いたことや中国鉱工業関連指標が低下したことから上海総合指数株価が5%超下落し、これを受けて欧米市場も株安となって低リスクとみられる国債が買われ、利回りは約3週間ぶりの低水準で推移した。

為替市場は、 欧州中央銀行(ECB)が来週12月3日の理事会で追加利下げを実施し、スイス中銀もECBの動きに追随するとの観測が強まり、欧米の金融政策の方向性の違いから、ドルは主要通貨バスケットに対し8カ月ぶり高値を更新した。

株式市場は、中国株価の大幅下落にもかかわらず、小幅安で取引を終えた。 感謝祭明けの年末商戦幕開けの日となったが、その行方が不安視され小売り関連株が売られたほか、娯楽・メディア大手ウォルト ・ディズニー の値下がりも重しとなった。 ダウ工業株30種平均は、17,798.49ドルの▲14.90ドル安で引けた。

金相場は、感謝祭に伴う休場と週末に挟まれた午後零時半までの短縮取引で市場参加者が少ないなか、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を背景に為替市場でドル買い・ユーロ売りが進行したことから、ドル建て金塊の割高感を材料に売りが活発化し、一時、5年10カ月ぶりの安値1,052ドルを下回る場面もあった。

原油相場は、中国の鉱工業関連指標の低迷などを受けて、上海総合指数の株価が大幅に下落し、同国景気の先行き不安が強まったことや為替市場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建て原油の割高感などから売られた。この日は感謝祭翌日ということで市場参加者も少なく、加えて来週に石油輸出国機構(OPEC)の定例総会を控えていることから買い控えも見られたようだ。


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