英国民投票で大荒れ
北川博文の相場独り言
EU離脱の英国民投票は、離脱派が勝利するといった結果となり市場は大荒れとなりました。日経225先物当限は、15,000円の大台を割って前日比1,200円安の大暴落です。 一作日もこの欄で書きましたが、チャートは市況を映す鏡、そして相場は『知ったら終い』の世界です。今月の雇用統計、FOMC利上げ問題、英国のEU離脱問題は、チャートの指し示す方向の答えを出し続けています。相場に影響を与えるイベントの答えは、2つに1つです。投資家の判断は、雇用は増えるのか減るのか、利上げをするのかしないのか、EUを離脱するのかしないのかといった二者択一です。テクニカルチャートを読み解くことは、イベントの答えを読み解くことでもあります。 日経225先物の今後のテクニカル分析は、今日の下げで2月8日14,800円の安値と10円違いの14,790安値をつけました。2万円台からの調整局面の最後の抵抗線がこの値位置になります。ここを割り込むとアベノミクス相場12,000円上昇幅の0.618調整目標13,032円が見えてきます。 昨晩の欧米市場も株価は大幅安となっていますが、オープニングでの急落後は、利益確定などの調整商いで上昇もしくは小幅な動きとなっています。また、中国上海市場は、日本市場がパニック的な動きをしていた時間帯にもかかわらず、一時的に売り込まれはしたものの安値拾いの買いから反発し、前日比-37.67元の-1.3%安にとどまりました。英国のEU離脱問題は、EUと英国にとっては大きな問題ですが、世界の経済への影響はマスコミが騒いでいるほど大きな問題ではありません。 週明けの東京市場は、信用取引、先物取引での追証等で売られやすい環境にありますが、今回の下げは、あくまでもアベノミクス上昇相場の調整局面の最終の下げと考えます。もう少しの時間を要しますが、その先には大きな・・・・・が。
今週の主な経済指標
6月27日(月曜日)
07:45 NZ貿易収支
22:45 米サービス業購買部協会景気指数
6月28日(火曜日)
21:30 米GDP
23:00 米消費者信頼感指数
6月29日(水曜日)
18:00 ユーロ圏業況判断指数
21:30 米個人所得・個人支出
23:00 米中古住宅販売保留件数
6月30日(木曜日)
08:50 日本鉱工業生産
15:00 独小売売上高指数
16:55 独失業率
17:30 英四半期GDP
18:00 ユーロ圏消費者物価指数
21:30 米新規失業保険申請件数
7月01日(金曜日)
08:30 日本完全失業率
08:50 四半期日銀短観
18:00 ユーロ圏失業率
23:00 米ISM製造業景況指数
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