原油安で世界同時株安

 

北川博文のNY市況

20日NY債券市場は、原油安と世界の株価が大幅安となるなか、安全資産としての債券への投資妙味が増して国債価格が上昇し、30年債利回りは2.7582%と5カ月ぶり、10年債利回りは1.9876%と2カ月半ぶりの低水準をつけた。朝方発表された12月の米消費者物価指数(CPI)と住宅着工件数がともに低調な内容となったことで、連邦準備理事会(FRB)は第1四半期中に追加利上げに踏み切れないとの見方を支えた。

為替市場は、原油価格が約13年ぶりの安値圏に下落し、米株式市場も急落したことからリスク回避の動きが強まり、ドルは対円で一時約1年ぶりとなる115.96円を付けたが、その後の米株価の回復に伴って116円台後半に持ち直した。また原油安で資源国通貨が売られたことで、ドルの主要6通貨に対するドル指は終盤0.1%高の水準となっている。

株式市場は、原油価格が2003年以来の安値に沈み、それを嫌気した売りでエクソンモービルは4.2%、シェブロンは 3.1%それぞれ下落し、S&P総合500種は一時2014年2月以来約2年 ぶりの安値をつけた。ダウ工業株30種平均は一時550ドル超下落し、15,766.74ドルと▲249.28ドル安で引けた。

金相場は、中国経済の先行き不安や底値が見えない原油安で世界的な株安となり、リスク回避姿勢の強まりから金への需要が活発化し、終日堅調に推移した。

原油相場は、この日も対イラン経済制裁解除でイラン産原油の輸出拡大観測が浮上しており、世界的な供給過剰懸念が一段と強まるとの観測や中国経済の減速によるエネルギー需要が鈍化するのではないかとの思惑から売りが売りを呼ぶ展開となり、WTI原油2月物は一時26.19ドルまで下落した。

 

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