原油高・株高でもFOMC控えて慎重
北川博文の相場独り言
夜間取引の市況は、原油価格や米株価の上昇を背景に、リスク選好から米国債が売られ指標となる米10年債利回りが2.528%まで上昇し、日米の金利差が拡大したことから、ドル円相場が116円台前半まで上昇した。為替市場のドル高円安を受けて日経225先物は、1万9200円台の強含みで推移していたが、今晩から開催されるFOMCを控えて米株価、ドルが利益確定の売りから反落し、株価は1万9060円で終えた。
NY債券市場は、国債の売りポジションが大きく積み上がっており、一度大きくどちらかに傾いたポジションは簡単に元に戻らない。人は直前の記憶ほど鮮明に覚えていて、相場が少しでも上昇すると高いからもう買えないと思う。このことを昔から「安値覚え」、「もうはまだなり」といった相場格言が言っている。チャートは目先の日足から、長期の週足・月足に目を向けて見るようにしましょう。すべてが今、始まったばかりである。
米10年債利回り・月足チャート
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