北さんの株じゃん
■市況コメント
前週末の夜間取引の市況は、原油価格の上昇を受けて欧米株価が上昇するなど投資家のリスク選好意欲が高まり、為替市場で安全資産とされる円が売られ、ドル円相場は一時111円67銭まで上昇した。日経225先物は、欧米株高・ドル高を背景に買われて、一時1万9750円まで上昇、ただ終盤はロシアゲート疑惑をめぐる捜査で、現職のホワイトハウス当局者が重要参考人として特定されたとの報道でドル売りが強まり、株価は上げ幅を削った。
本日の東京市場は、前週末の海外市場の動きを背景に買い先行で始まることが予想されるが、未明に北朝鮮が同国西岸から弾道ミサイル1発を発射し、日本海に落下したとの報道で、オセアニア時間のドル円相場は110円85銭まで円高に振れたことから、北朝鮮リスクへの警戒感もあり、買い先行後は売り買いが交錯する展開が予想される。
下のＮＹ原油先物週足チャートは、スリートップライン21本線に達している。今週、このラインを上抜くと上昇トレンドが始まる。
ＷＴＩ原油先物・週足チャート
■株じゃん売買履歴
■ＮＹ市況
前週末19日NY債券市場は、原油価格の上昇を受けて欧米株価が上昇、 投資家のリスク選好から安全資産とされる国債が売られて利回りが上昇し。ただ、一部報道機関がこの日、米大統領選挙でトランプ陣営とロシアの結託の疑義に関する法的調査の対象に、現役のホワイトハウス当局者が含まれると報じたことから、トランプ政権の減税やインフラ投資の実現を阻むとの懸念が広がり、指標となる10年債利回りは上げ幅を縮め、2.2346%とわずかに上昇した。
為替市場は、原油価格の上昇を受けてリスク選好意欲が強まり、欧米株の上昇を背景にドル円相場は一時111円67銭まで上昇した。しかしロシアゲート疑惑をめぐる捜査で、現職のホワイトハウス当局者が重要参考人として特定されたとの報道などが流れたことから、再び円買い・ドル売りが優勢となり、円は111円付近まで下落した。
株式市場は、産油国の協調減産延長期待が広がり原油価格が上昇し、エネルギー株が買われて市場を牽引、さらに企業の好決算が相場の材料となって続伸した。ただ、終盤はトランプ氏のロシア疑惑に関する新たな報道が上値を抑えた。
金相場は、トランプ米政権に対する先行き不安が支援材料となって強含みで推移していたが、欧米株価の上昇でリスク選好意欲が回復し、安全資産とされる金にとっては圧迫材料となり、加えて約3週間ぶりの高値水準で推移しているため、利益確定の売りも出やすく、上げ幅は限定的だった。
原油相場は、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産措置が延長される公算が大きいとの見方が広がり、加えて為替市場では未明からドル安・ユーロ高が進行、ドル建て原油の割安感から買いに一段と拍車が掛かり、50ドル大台を突破し一時50.49ドルの高値を付けた。 午後に入ると米国内の石油掘削リグ稼働数が前週比8基増となり、18週連続の増加となったことから、供給過剰懸念がやや強まり、終盤は小幅ながら上値を削った。
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