原油価格が反落

 


北川博文のNY市況

30日NY債券市場は、7年債入札が低調だったことや米株価の下落を受けて、5年債利回りが一時、2014年9月以来の高水準となる1.824%をつけた。しかしその後低下に転じ、ほぼ変わらずで取引を終え、長期債も横ばいで終えた。

為替市場は、原油価格の下落を受けてドルが資源国通貨に対し上昇し、対ロシアルーブルで約1年ぶりの高値、ノルウェークローネに対しては約13年ぶりの高値をつけ、その他カナダドル、ブラジルレアル、メキシコペソなどの資源国通貨が対ドルで軒並み下落した。

株式市場は、原油価格の下落を受けて、S&Pエネルギー株指数 が1.47%低下し、石油大手のエクソンモービル、シェブロン ともに1.3%下落した。 アップルは、スマートフォン「iPhone」の販売が市場予想を下回る可能性があると懸念され、1.3%%安となりS&Pとナスダックの最大の押し下げ要因となった。ダウ工業株30種平均は、17,603.87ドルの▲117.11ドル安で引けた。

金相場は、為替市場でドル高・ユーロ安が進むとドル建て金の割高感から売られ、加えて原油価格の一段安を受けてインフレヘッジ目的での金の投資妙味が薄れたことも圧迫材料となった。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)週報で、原油在庫が前週比260万バレル増と、市場予想の減少に反して大幅増となったことから供給過剰懸念が再燃し売られた。また、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が30日、原油生産の現行政策は妥当で、産油量を制限しない意向を示唆したことも売り圧力となった。


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