北川博文のNY市況

 


7日、この日発表された7月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比215000人増と堅調な伸びを示したものの、市場予想の223000人増には届かなかった。また5月と6月の雇用者数は上方修正され、失業率は前月と同じ5.3%で市場予想と一致し、7年ぶり低水準を維持した。発表を受けた債券市場は、連邦準備制度理事会(FRB)9月利上げを開始するとの観測が強まったが、すでに織り込み済みのとの見方から短期債券利回りが小幅上昇にとどまり、長期債券利回りは低下し長短金利差が縮小した。

為替相場は、雇用統計発表を受けてドルが買われて上昇したものの、その後は長期債券利回りの低下や株安が重しとなり売られた。ドル/円は一時125円を上抜く場面も見られたが、その後は124.13円まで売られた。

 株式市場は、雇用統計を受けて朝方から弱含みで始まり、ダウ工業株30種は一時約140ドルの値下がりとなったが、9月利上げに対する懐疑的な見方や長期債券利回り低下を背景に買い戻され17,373ドル▲46ドル安で引けた。

 

 


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