FRB金利据え置き決定

 


北川博文の相場独り言

昨日の東京市場は、日経平均株価、マザーズ指数ともにあや戻しで上昇しました。 日経平均日足のテクニカルは、スリートップラインがダブルデッドクロスを形成し、一目均衡表も雲の下に抜け、遅行線も下に抜け、転換線が基準線を下回り、先行スパンも捻じれて典型的な売りシグナルとなっています。目先はストキャス%D10%で売られ過ぎとなり、MACDヒストグラムもそろそろ上昇に転じる頃ですから下値抵抗感が出てもおかしくありません。ただ、トレンドフォローテクニカルが明確な下げを示しているので今後、再び売り圧力が強まるでしょう。トレードは流れに逆らって勝ち目はありません。ここは、買いたい気持ちを抑えて23日の英国のイベントを待ちましょう。 発掘銘柄は、『3907シリコンスタジオ』がストップ高で切り返しています。『6026GMO』は利益が剥がれていますが、半値押しで中期移動平均線がサポートするでしょう。

 

NY市況

15NY債券市場は、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いたが、同時に発表した経済見通しで2016年と2017年の成長予測を引き下げたことから、今後利上げペースが一段と緩まるとの見方が広がり国債価格が上昇、利回りは低下した。また海外の国債利回りが歴史的に低いことも米国債の投資妙味が増す要因となり、日独国債利回りは10年物までマイナス金利で推移しているほか、英国債利回りはこの日過去最低を更新した。

 

為替市場は、FOMC声明を控えての様子見ムードで小動きで推移していたが、声明で政策金利が予想通り据え置かれるとドルが売られた。ただ、FRBイエレン議長が単月の雇用統計に一喜一憂すべきでないと発言したことや日銀の金融政策決定会合を控えて、追加緩和観測が急浮上したことももあり、ドルの買い戻しが入った。

 

株式市場は米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の据え置きを決めたことから続落した。主要な株価指数はプラス圏で推移していたが、英国の欧州連合(EU)離脱懸念が引き続き売り圧力となり、終盤に一気に下げに転じてS&P500種は5日続落した。個別銘柄では半導体のインテルが1.65%下げて全体を押し下げた。ダウ工業株30種平均は、17640.17ドルの ▲34.65ドル安で引けた。

 

金相場は、午後のFOMC声明待ちで様子見ムードから利益確定の売りに押されていたが、声明で政策金利の据え置きを決定すると発表直後に急反発し一時1300ドルを付けた。

 

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が市場予想を下回ったことから需給緩和懸念が強まり売られた。ただ、ガソリン在庫が予想を上回る減少幅となったことで一時的に買いも入り、売り買い交錯して発表後は不安定な値動きとなった。また、為替市場で対ユーロでドル安が進行したことからドル建て原油の割安感による買いで下げ幅を圧縮する場面もあった。

 


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