供給懸念で原油高騰

 


北川博文のNY市況
7日NY債券市場は、欧州連合(EU)離脱の是非を問う、英国民投票への警戒感が広がり、ユーロ圏債券市場でドイツ10年債利回りが過去最低を更新するなか、米国債価格も早期利上げ観測後退から急上昇し、利回りは低下していた。 ただ、この日の3年債入札需要が軟調で、最高落札利回りは3月以来の高水準となり、米国債価格は一時、上げ幅を縮小した。

為替市場は、世界的な株価上昇を受けてリスク選好が強まり、円売りがやや優勢だったが、米早期利上げ観測の後退から徐々に円高・ドル安に傾き、午前中に一時107円16銭まで上伸した。

株式市場は、前日のイエレン連邦準備理事会(FRB)議長の講演が追い風となるなか、原油が供給減やドル安を背景に年初来高値を更新したことからエネルギー株が急上昇し、S&P総合500種は過去最高値に近づいた。ただ、その後は医薬品株が全般に軟調となり、引けにかけて上げ幅を縮める展開となった。ダウ工業株30種平均は、17938.28ドルの+17.95 ドル高で引けた。

金相場は、為替市場でドル売り・ユーロ買いの動きが一巡し、朝方には対ユーロでドルが一時上昇したこともあり、ドル建て金の割高感から売られた。ただ、再びユーロが買い戻されると下げ幅を縮小し、ほぼ前日と変わらない水準まで戻した。

原油相場は、ナイジェリア南部の油田地帯で武装勢力が石油パイプラインを襲撃し、同国の生産停止を宣言したとの報が伝えられ、朝方から買いが先行した。また官民による在庫週報の発表を控えて、在庫の取り崩しが予想されていることも原油相場の支援材料となった。


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