世界経済鈍化懸念で株価下落

 


北川博文のNY市況

7NY債券市場は、 原油安や株価の下落で世界経済成長に鈍化懸念が再燃し、リスク回避の動きから国債利回りが低下し、2月終盤以来の水準をつけた。10年債利回りは1.696%224日以来の水準まで超低下した。

為替市場は、日銀が円高阻止に乗り出す気配を見せないことから、為替介入を手控えるとの見方が広がり、一時は201410月下旬以来の安値となる1ドル/107.71円を付けた 。 ユーロは、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を背景にドルに対して下落した。

株式市場は、原油相場が下落したほか、経済成長に対する懸念から金利に敏感な金融株の重しとなってS&P500とナスダックは1%を超える下落となった。 ダウ工業株30種平均は、 17,541.96 ドルの▲174.09安で引けた。

金相場は、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されてドルが対円で2年ぶり安値まで下落し、世界的な株安も進むなかで安全資産への需要の高まりから、一時1.8%高の1243.50ドルと2週間ぶり高値まで上昇した。

原油相場は、前日に米エネルギー情報局が発表した最新週の原油在庫が予想に反して急減したこで買われていたが、WTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの週間在庫が増加したもようと伝えられると、需給不均衡への懸念が再燃して3日ぶりに反落した。

 


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • にほんブログ村 株ブログへ

    にほんブログ村

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA


*