世界的な株高スパイラルへ

 


北川博文の相場独り言

前週末、夜間取引の市況は、米国感謝祭明けの週末の谷間で、NY市場も時間短縮取引とあって各金融市場とも薄商いのなか、上昇を続けていた米国債利回りに一服感が台頭した。これを受けてドルが主要通貨に対して軟調に推移し、ドル円相場も一時11250銭近辺まで円高ドル安が進み、日経225先物は18260円まで反落した。その後、米株価が全面高となって最高値を更新するとドルが買われ、先物は下げ幅を圧縮して前日変わらず近辺で引けた。

東証全市場の投資部門別・株式別売買状況で海外投資家の買い越しが10月第1週から前々週まで7週連続で買い越しとなっている。日経平均株価はその間、119日のトランプショックで一時、16111円まで振られたが、その日も海外投資家の猛烈な買いで翌日、前日の下げ以上の棒上げとなり、年初来の高値18482円まで上昇している。

世界のマーケットの主要市場で、真っ先に上昇踊り場を上放れたのは、中国上海総合指数で、次に米ダウ工業株、そして前週に日経平均が続き、最後にドイツDAXが放れようとしている。世界市場の上昇スパイラルが始まりそうな雲行きで、政治経済の安定で最もマーケットから信頼される東京市場は未曽有の動きとなりそうだ。

下のドイツ国債利回りチャートは、週足で上昇トレンドに入っていることから、押目完了で利回りが上昇すると株価もレンジを放れることになる。

 

ドイツDAX・週足チャート

 

ドイツ国債10年債利回り・週足チャート

 


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