米4月利上げ・FRB高官発言相次ぐ

 


北川博文のNY市況

23NY債券市場は、 米利上げ時期を見極めようとする動きが続くなか、今週に入ってFRB当局者からタカ派的な発言が相次ぎ、この日は米セントルイス地区連銀のブラード総裁が市場ベースのインフレに関して一段の強さを確認したいとの考えを示しながらも4月の利上げの可能性に言及したことから、国債が買われ指標となる10年債利回りは1.88%に低下した。

為替市場は、米セントルイス連銀のブラード総裁がテレビ番組で、4月の利上げの可能性に言及したことから、朝方は円を売ってドルを買う動きが広がり、円相場は112円台後半で弱含みに推移していた。しかしその後は原油価格や株式相場が一段安となったため、リスク回避姿勢が強まり安全資産とされる円が買い戻された。 ユーロは対ドル、対円ともに軟調に推移した。

株式市場は、前日にベルギーの首都ブリュッセルで発生した爆発攻撃を受けた警戒感が払しょくされないなか、原油価格の急落を受けてエネルギー関連株と素材関連株が売られて、ダウ工業株30種平均は、17502.59ドルの ▲79.98 安で引けた。

金相場は、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が前日、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げのタイミングに関して、早ければ4月の可能性も残されていると発言をしたことを受け、為替市場でドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金の割高感から相場は下押し圧力を受けて下落した。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の米原油在庫が940万バレル増加し、市場予想の3倍超となり、前日夕方に公表された米石油協会(API)週報の880万バレルも上回ったことから、供給が需要を上回っている実態が鮮明となり下げ足を速めて40ドルの節目を大きく割り込んだ。

 

 


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