利上げ再燃で米株価大幅安
北川博文の相場独り言
週末の夜間取引は、日銀が金融機関の収益減や生保・年金の運用難など副作用の要因になっている利回り曲線(イールドカーブ)のフラット化の修正策を検討し、中短期金利重視の緩和強化を検討するとの報道を受けて日本の中期債券利回りが上昇し、加えて米ボストン連銀のローゼングレン総裁が講演で、米雇用が最大化に近づいていると指摘した上で、利上げを長く待ち過ぎれば米経済が過熱する恐れがあり、金融安定をリスクにさらしかねないと警鐘を鳴らし、早めの利上げが妥当との考えを表明したことから、FRBが9月にも利上げに踏み切るのではないかとの見方が再燃し米国長期金利が上昇し、米株価が英EU離脱決定の6月24日以来の大幅安となった。
為替相場は、日本時間の19時台から徐々に円安ドル高に振れ始め、21時台に103円台まで円が売られたが株価の反応は鈍く、その後NY市場の株安を眺めて日経226先物も売り込まれ200円安の16,660円で終えた。
NYダウ工業株30種平均・日足チャートは、高値レンジ圏保合から下放れた形になっているが、今年は4~6月の保合時に一旦下に抜けて上昇するといったことを行っており、今回もそれに似た動きになるのではないだろうか。
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