欧州中央銀行・追加金融緩和検討

 


北川博文のNY市況

25NY債券市場は、欧州中央銀行(ECB)12月の理事会に向けてあらゆる選択肢について検討を重ねているとの報道で、ドイツ短期債が過去最低の利回りを更新したことから米国債の買いを誘い、FRBの利上げ観測の高まりもあって長期債に買いが集まり利回りが低下し、長短金利差が約9カ月ぶりの水準に縮小した。

為替市場は、朝方発表された米耐久財新規受注が好調だったことに加え、欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和に向けて二段階の中央銀行預金金利や資産買い入れの対象を拡大するとの報道を受けてドルが買われユーロが売られた。

株式市場は、発表された経済指標が緩やかな拡大傾向にあることが確認され終日プラス圏で推移したが、翌日に感謝祭の祝日を控えていることやその後に始まるクリスマス商戦に関心が移りポジション調整の小動きとなった。ダウ工業株30種平均は17,813.39ドルの+1.20ドル高で引けた。

金相場は、朝方発表された米耐久財受注や米週間新規失業保険申請件数なの経済指標が良好だったことに加え、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和をめぐって複数の選択肢を検討する方針との報道を受けて、為替市場でドル買い・ユーロ売りが進み、ドル建て取引の割高感から売り優勢となった。しかし、午後にかけてドルの上昇が一服すると休日を控えた買い戻しから下げ幅を縮小した。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)発表の週間米原油在庫が前週比100万バレル増と9週連続の増加となって供給過剰懸念が再燃したが、シリア情勢をめぐる地政学上のリスク懸念から中東産原油供給に混乱が生じるのではないかとの見方が根強く、また午後に公表された原油掘削リグ稼働数が12週連続で減少したことも買い材料となってプラス圏で終えた。

サラトレードシグナル独り言

中東の地政学リスクによる戻しで、

ガソリンは含み益を維持しています。

金、白金は僅かに利益が、ゴムは損となっています。

金とゴムの動きがレンジ面内で、今一つ調子が出ません。

明日の米国市場は、感謝祭で祝日のため休場です。

 


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