世界同時株高・原油高騰
北川博文のNY市況
22日NY債券市場は、株価・原油価格が上昇し、安全資産としての債券の投資妙味が薄まり、国債価格が下落した。また週内に実施される総額880億ドルの短中期債入札を控 えていることも背景にある。
為替市場は、原油高・株高を受けてドルが主要通貨に対して約3週間ぶりの高値に上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱懸念を背景に、ポンドやユー ロが売られたこともドルを押し上げる要因となった。
株式市場は、原油価格が大幅反発したため、このところ低迷していたエ ネルギー関連株が買われて相場をけん引し、その他、工業用金属の価格も上昇したため素材関連株が堅調で、ダウ工業株30種平均は16,620.66ドルの+228.67ドル高で引けた。
金相場は、世界的な株価上昇や原油の値上がりを受けて逃避先としての金の買いが減退し、為替市場でドルが対ユーロで上昇したことからドル建て金の割高感からの売りもあり、4営業日ぶりに反落した。
原油相場は、国際エネルギー機関(IEA)が、今年と来年の米シェールガス生産量が減少すると予想、供給過剰状態が改善に向かう可能性が意識され、加えて世界の株式市場が反発したことも原油の追い風となって大幅上昇となった。
この記事へのコメントはこちら