中国人民元引き下げ

 


北川博文のNY市況

23日NY債券市場は、サウジアラビアが減産しない意向を示したとの報道が伝わると原油相場が急落し、同時に株式相場も下落したことから米国債への逃避需要が強まり利回りは低下した。

為替市場は、26、27日の両日に上海で開かれる20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)を控え、中国人民銀行が人民元の中心レートを6週ぶりの大きさで引き下げたことから、安全資産としての円に対する需要が拡大した。

株式市場は、原油価格が再び値下がりしたことを受けて売り圧力が強まり、S&Pエネルギー株指数は3.2%値下がりした。また米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した2月の消費者景気信頼感指数も大きく低下したことから景気先行き懸念が強まり、ダウ工業株30種平均は16,431.78ドルの▲188.88ドル安で引けた。

金相場は、前日の下落の反動から、安値拾いの買いやポジション調整の買いが見られるなか、この日発表された欧米の経済指標の悪化から景気先行き懸念が強まり、欧米株価が全般に下落し、さらに原油相場の反落も重なり投資家のリスク回避姿勢が強まって安全資産とされる金を買う動きが強まった。

原油相場は、主要産油国による増産凍結合意が実際に履行されるかどうかをめぐって依然懐疑的な見方があるなか、サウジアラビアのヌアイミ石油相が同日、米テキサス州ヒューストンで講演し、主要産油国による原油の増産凍結には前向きな姿勢を示したものの減産の可能性を否定したことから、これを嫌気して大幅反落となった。


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