北川博文の相場独り言
夜間取引の市況は、英国政府の弁護士が欧州連合離脱をめぐるいかなる合意も議会による批准が必要となる公算が「非常に大きい」との認識を示したことから、EU離脱へのアプローチは強硬なものにはならないとの思惑から英国10年債利回りが約4ベーシスポイント低下し、これを受けて米10年債利回りも1.739%に低下した 。 加えて米経済指標が予想をやや下回ったことからドルが軟化し、ドル円相場は一時103円74銭に上昇した。
日経225先物は、米国株価が長期金利の低下、原油高、企業の好決算を受けて反発したことから強含みで推移し、一時17000円を超える場面も見られた。ただ、ドル円相場が円高に振れると伸びを欠き16940円で取引を終えた。
日中取引の東京市場は、17000円大台を挟んだ攻防になることが予想され、多少の円高では下値も限定的のため買い優勢で推移すると思われる。
米国債10年物週足チャートは、上昇トレンドを形成しており日米金利差は年末に向けて一層の拡大が予想され、少しの材料で円安に振れやすく、ドル円相場が104円を超えてくるようなら大台を超えて勢いが増しそうだ。
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