中国貿易統計悪化で米株式下落
北川博文のNY市況
9日NY債券市場は、前週末の雇用統計発表を受けて12月利上げ観測が強まり、国債価格は下落して利回りは上昇した。ただ、中国税関総署が8日発表した10月の貿易統計の悪化を嫌気した米株式の下落などから、安全資産としての投資妙味が増して利回り上昇は限定的だった。
為替市場は、前週末の雇用統計発表を受けて急伸したドルは、利益確定の売りから主要通貨に対して小幅安となった。
株式市場は、中国貿易統計の悪化や米利上げ観測が強まったことから、主要株価指数が軒並み1%程度下落した。ダウ工業株30種平均は、17,730.48ドルの▲179.85ドル安で引けた。
金相場は、7営業日続落の反動からのショートカバーで買い優勢で推移し、為替市場でドルがユーロに対して売られたことから、ドル建て金の割安感から買われた。ただ、雇用統計の改善で年内の米利上げ観測が高まっていることもあり上値は抑えられた。
原油相場は、中国貿易統計の悪化から同国経済の減速懸念や、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が10月30日から180万バレル以上増加したことを受けて、4営業日続落となった。
サラトレードシグナル独り言
白金は、108円安と大幅下落となりました。
含み益が積み上がっています。
懸念していたガソリンも下落して、売値を下回っています。
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