米雇用統計は堅調
北川博文の相場独り言
前週末、米労働省が発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数は前月比25万5000人増加と市場予想の18万人増から大幅に増加し、また前月の数値も29万2000人増(速報値28万7000人増)に上方修正され、失業率は4.9%で前月と変わらずとなり米国の雇用環境が良好であることが示された。
これを受けて国債利回りが急上昇し、指標となる10年債利回りは1.502%から1.590%に上昇し、為替市場は、ドルが主要通貨に対して急上昇し、ドル円相場は102円台をつけた。
株式市場は、米株価が大幅高となってS&Pとナスダックスは、史上最高値を更新した。
商品市場は、対ユーロでドル高が進行したことからドル建て金、原油が売り圧力に晒され、金は大幅安となって取引を終えたが、原油は一時的に売り込まれたもののリスクオンからの安値拾いの買いで下げ幅を圧縮した。
下のチャートは、NYダウ・日経225・ドル円の日足チャートになるが、ともにMACDヒストグラムがボトムアップ始めているのが分かる。来週のNYダウは、すでにスリートップラインを抜けているため、再び史上最高値更新となりそうだ。日経225は、スリートップラインで抑えられているが週明けの日中取引では超えてくれるでしょう。17,000円の大台を超えるようだとレンジ圏内からの上放れの準備が整ったことになる。
NYダウ日足チャート
日経225先物日足チャート
ドル円相場日足チャート
【今週の主な経済指標】
–8月08日(月曜日)
08:50 日本経常収支
未定 中国貿易統計
8月09日(火曜日)
10:30 中国消費者物価指数
15:00 独貿易収支
17:30 英製造業生産
8月10日(水曜日)
13:30 日本第3次産業活動指数
23:30 米原油在庫
8月11日(木曜日)
21:30 米失業保険申請件数
8月12日(金曜日)
11:00 中国鉱工業生産
15:00 独国内総生産
21:30 米コア小売売上高
21:30 米生産者物価指数
23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数
この記事へのコメントはこちら