リスクオンから強含み

 


北川博文の相場独り言

昨日の日経平均株価は、前週末のNY市場の流れを引き継ぐリスクオンから終日強含みで推移し、日経225採用銘柄の80%以上が値上がりして株価は先週末比396円高で引けた。ドル円相場は、一時102円を割る動きも見られたが上下約30銭の小幅の値動きで、株価は途中の円高に関係なく下値を切り上げた。

 今日の為替の動きと株価の動きでも分かるようにドル円相場と株価が連動しなくなっている。外国投資家は、日本株を買うのに円を調達しなければならない。そこで株価が高いと見るとドル売を売って円を買う。ただ、為替リスクを避けるために通常は円を買った分の売りヘッジをするから行ってこいとなる。しかし、株価が強いと判断すると多少のリスクを取り始め、円のヘッジ売りを控えるようになる。つまり株は買うが為替の円売ヘッジを控えるから円高になっても株安とはならなくなる。このことだけが円高株高の要因とは限らないが、1つの例となる。

 下のチャートは、日経平均株価とドル円相場の今日までの日足となり、7本前が日銀決定の日で、ドル円が大陰線にもかかわらず日経平均は下髭陽線となっている。その後の動きは連動したりしなかったりで、チャートの形が異なってきた。ただ、MACDヒストグラムは、両方とも上向きになっている。 

日経平均株価日足チャート

 

ドル円相場日足チャート

下のチャートは、日経平均株価の週足と外国人の売買指標、裁定買い残高の推移になる。

裁定買い残については以前も記したが、ボトムを付けたと見ている。外国人売買指標は、株価とほぼ連動していることがお分かりいただけると思うが、4月以降に買いが増加しているがその後は一進一退が続き、株価も方向感なく保合となっている。しかし、このチャートには記されていないが、日銀の6兆円の追加緩和決定を境に外資系証券会社の買いの手口が強くなっている。

今、相場をモニターしながら書いているが、日経225先物は170016700円を超えてきた。このまま17000円を超えるようだとレンジ圏からの上放れがいよいよ始まる。

日経平均株価と外国人売買指標

 


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