FRB理事による利上げ回避発言
FRB理事による利下げ回避発言
13日NY市場は、9月の中国貿易統計で輸入が大きく落ち込んだことから世界経済成長への懸念が広がり、また米セントルイス連銀のブラード総裁が今月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)までに必要なデータがそろわない可能性があり、利上げは困難との見方を示唆したことから債券市場では、国債価格が上昇して利回り は低下した。
為替市場は、中国貿易統計の悪化や米国利上げ観測が後退したことからドルの主要6通貨に対するドル指数は、約3週間ぶりの安値水準に下落した。
株式市場は、中国貿易統計悪化で同国の経済成長懸念が再燃したことや企業の第3四半期決算に対する懸念などが重しとなり弱含みの方向感のない動きで推移した。ダウ工業株30種平均は、17,081.89ドルの▲49.97ドル安で引けた。
金相場は朝方、前日までの上昇を受けて利益確定の売りに押されて値を下げたが、FRB理事による連日の利上げ回避と受けとれる発言や中国貿易統計の悪化などから、年内の利上げ観測が一段と後退し3日続伸となった。
原油相場はこの日、国際エネルギー機関(IEA)が発表した10月の石油市場月報で、2016年の石油需要予測は前年比1.2％増となって前月予想から下方修正され、また世界の石油市場の供給過剰状態が16年まで続くとの見通しを示したことから需給緩和懸念が強まり売られた。
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