ADP雇用報告でNY株高

 


北川博文のNY市況

30NY市場は、朝方発表された米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)9月全米雇用報告の非農業部門就業者数が前月比20万人増と市場予想を上回ったことから株価が大幅高となった。債券市場は株高にもかかわらずリスク回避姿勢が根強く、国債価格が小幅上昇となり利回りは低下した。

為替相場は、ADP全米雇用報告が良好だったことやFRB高官による年内利上げに関する示唆などからドルが買われた。またユーロは、9月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)伸び率がマイナスとなり主要通貨に対して下落した。

株式市場は、アジア・欧州市場の上昇を受けて、9ADP雇用報告を好感した買い戻しの動きが活発化し大幅高となった。銘柄別では、エネルギー、一般消費財、サービスや素材などの上昇が目立った。ダウ工業株30種平均は、16,284.70ドルで235.57ドル高で引けた。

金相場は、朝方発表された9ADP雇用報告が市場予想を上回ったことによる株高から、投資家のリスク回避姿勢が後退し売り圧力が強まり続落した。

原油相場は、世界的な株価上昇などを背景にリスク資産への投資意欲が高まり、一時45ドル台後半まで上昇する場面もあった。 しかし、米エネルギー情報局(EIA)が午前中に発表した26日までの1週間の原油在庫が前週比400万バレル増となったほか、ガソリン在庫も330万バレル増となったことが売り圧力となり、月末のポジション調整の動きも重なり不安定な動きで推移した。

 


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