日本国債格付け引き下げ(S&P)
北川博文のNY市況
16日NY市場は、米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%低下と市場予想を下回ったことから、本日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定が見送られるとの期待が高まった。しかし市場参加者の中には、FRBが利上げに踏み切るのではとの観測も根強く、債券市場は膠着状態が続いて国債利回りは小幅上昇に留まった。
為替相場は、消費者物価指数が1月以来のマイナスなり、FRBの利上げ観測が後退したことからドルが売られた。円は、スタンダード・アンド・ブアーズ(S&P)が日本国債格付けを「ダブルAマイナス」から「シングルAプラス」に1段階引き下げたことから、一時的に売り込まれたが限定的だった。
株式市場は、FOMCの声明発表を控えた薄商いのなか、原油高を好感したエネルギー銘柄が買われて続伸した。ダウ工業株30種平均は16,739.95ドル(+140.10)で引けた。
原油相場は、朝方発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で原油在庫が減少したことから、需給引き締まり観測が強まり大幅続伸した。また対ユーロでのドル安も割安感につながり、原油の買いを誘った。
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