北川博文のNY市況
この日発表された米住宅着工件数が約8年ぶりの高水準だったことに加え、今月発表された雇用統計、小売売上高、鉱工業生産といずれも良好な経済指標が続いたことから、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が広がり債券利回りは上昇した。
為替相場は、良好な経済指標発表を受けてドルが対ユーロで上昇した。この日、中国証券市場の上海総合指数が約6%下落したことで安全通貨とされる円やスイスフランが買われた。
株式市場は、中国株式市場が再び急落したことから、アジアや欧米市場にも影響して弱含みのなか、ウォルマート・ストアーズの四半期決算が純利益予想に届かなかったばかりか、通期の利益見通しも下方修正したことから3.4%安で地合いを悪くした。ダウ工業株30種は17,551.34ドル(▲33.84)で引けた。
本日は日本時間の21:30に消費者物価指数、明日未明3:00に連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨の発表がある。米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げが整っているのかどうかの判断となる。
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