FRBイエレン議長講演を控え閑散

 


北川博文のNY市場

28NY債券市場は、朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)が小幅上昇にとどまり、PCE物価指数も全体的な物価上昇圧力の弱さを示したことで、米利上げ時期をめぐる不透明感が高まり、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退し国債利回りが低下した。指標となる10年債利回りは1.879%に低下した。

為替市場は、発表された経済指標が物価上昇圧力の弱さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退し、ドルが円を除く主要通貨に対して軟化した。

株式市場は、欧州市場が休場だった影響から出来高も低調で方向感に乏しいなか、弱い米経済指標を受けて早期利上げ観測が和らいだことが支援材料となった半面、原油価格の下落に伴ってエネルギー株が売られ横ばいで推移した。ダウ工業株30種平均は、 17,535.39 ドルの+19.66ドル高で引けた。

金相場は、米経済指標が予想を下回ったことを受けたドル安を背景に小幅上伸したが、市場の関心は今晩のFRBイエレン議長の講演に集まっており、1カ月ぶり安値近くにとどまった。

原油相場は、欧州市場が復活祭で休場となり商いが閑散とするなか、米国内での原油在庫が記録的水準に膨れ上がっていることが意識され続落した。ただ、為替市場でドルが対ユーロで軟化したことを受けて買い戻しが入り下げ幅を縮小した。

 


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