原油反発で株高
北川博文のNY市況
14日NY債券市場は、約12年ぶりの安値にある原油相場が反発し、米株式相場も前日の急落から原油の上昇や大手金融機関の好決算から反発し、リスク後退から弱含みで推移した。
為替市場は、米株高や原油価格の反発で、安全資産とされる円や低金利通貨のユーロが対ドルで下落した。主要6通貨に対するドル指数は、0.2%高だった。
株式市場は、原油価格の反発からエネルギー株などに安値拾いの買いが入ったほか、大手金融機関JPモルガン・チェースの好決算を手掛かりに金融株が軒並み上昇し、ダウ工業株30種平均は、16,379.05ドルと+227.64ドル高で引けた。
金相場は、原油価格、米株価ともに反発したため、安全資産としての金の需要が後退し、リスク選好から終日にわたり売りが先行した。また、為替市場でドルが対ユーロで強含みで推移したことも、ドル建て金の割高感を誘い相場を圧迫した。
原油相場は、約12年ぶりの安値圏にあることから、安値拾いの買いやポジション調整の買いなどが入って反発した。ただこの日、米国がイランへの経済制裁解除を数日中に行う見通しを明らかにしたことで、供給が一段と過剰になるとの見方が広がり上値を圧迫した。
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