利上げ不透明感で米株価反落
北川博文の相場独り言
夜間取引の市況は、前週までタカ派発言だったFRB高官の発言が、前週末の株価下落を境にハト派へと様変わりしたことで、利上げを巡る不透明感から投資家心理が悪化、NY市場のダウ平均株価が258ドル値下がりしたほか、主要株価指数が軒並み1%強低下した。またこの日は、国際エネルギー機関(IEA)が公表した9月の市場月報で、石油の供給過剰状態が「少なくとも2017年前半まで続く」と予想し、原油安が長期化する可能性があるとの見方を示したことから、需給不均衡に対する懸念が広がり、原油価格が44.77ドルまで下落した。日経225先物は、NY市場の動きに反応して、一時16,410円まで売り込まれたがその後、米国債利回りが上昇したことでドルが102円後半まで買い進まれ、株価も反転した。
市場の不透明感は、来週21日のFOMC発表まで続くことが予想され、それまで株価は一進一退の動きとなり、為替は日米の国債利回り差が拡大していることから、円高に振れることはないと見ていいだろう
米国債10年物・日足チャート
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