FRB利上げ決定で株高・債券高・ドル安
さら倶楽部株じゃん
■市況コメント
夜間取引の市況は、米連邦準備理事会(FRB)が市場予想通り利上げを決めたが、金融引き締めペースを加速させる兆候を示さなかったことから米国債利回りが急低下、日米金利差が縮小しドル円相場は一時113円18銭まで急落した。日経225先物は米株式市場が急騰しているにもかかわらず、円高を背景に売り圧力が強まり1万9370円と▲110円安で終えた。
本日の東京市場は、円高の流れを受けて売り先行で始まることが予想されるが、正午過ぎに発表される日銀金融政策会合の内容次第ではどちらに振れるか判断に迷うところだ。ただ、原油価格の反騰、米株価の急反発が市場に好影響を与えてくれることも考えられ、目先の天井感が出ていた新興市場は活気づく可能性がある。
マザーズ指数・日足チャート
■株じゃん売買履歴
■NY市況
15日NY債券市場は、連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げ0.75ー1%とすることを決めたが、金融引き締めペース加速の兆候が示されなかったことを受け国債利回りが急低下、指標となる10年債利回りは前日の2.5950%から2.4984%へと大きく低下した。
為替市場は、米連邦準備理事会(FRB)が市場予想通り利上げを決めたが、今後の利上げは緩やかなペースにとどまると示唆したことからドルが主要通貨に対して急落し、ドル円相場は113円台半ばまで売られている。また、オランダ下院選挙の出口調査でルッテ首相率いる与党・自由民主党がリード し、極右・自由党の議席は150議席中19議席にとどまっていると伝わると、ユーロが対ドルで上げ幅を拡大した。
株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを決めた一方で、将来の利上げペース見通しを据え置いたことから、市場の一部にあった利上げ加速懸念が和らぎ、また原油価格が上昇したことでエネルギー株が買われ、NYダウ工業株30種は20,950.20ドルと前日比+112.73ドル高となり、S&P500とナスダックともに大きく上昇した。ただ、S&P金融株はS&P主要11セクターの中で唯一下落した。
金相場は、為替市場でドルが対ユーロで軟化し、ドル建て金の割安感から強含みで推移し、オランダ下院選の投票が始まり、イスラム系移民排斥を主張する極右・自由党の躍進を警戒した安全資産としての金需要にも支えられていたが、堅調な米経済指標の発表などをきっかけに再びマイナス圏に沈み、一時1200ドルの節目を割り込む場面もあった。取引終了後に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、FRBが予想通り利上げを決めたが、年内の利上げ想定回数が3回にとどまったことを受けて、金利を生まない金に追い風となり1220ドルを超える反発となっている。
原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が前週比20万バレル減と、市場予想370万バレル増に反して減少したことを受けて、米国内の供給過剰懸念が和らいだことから買われ、8営業日ぶりに反発した。加えて国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報で、経済協力開発機構(OECD)諸国の原油生産が1月に半年ぶりに増加したものの、石油輸出国機構(OPEC)が減産を続ければ2017年上半期には供給不足に陥る可能性があると指摘したことも相場を押し上げる要因となった。
■セミナー情報
開催日時:2017年3月20日(祝日)会場12:45 開演13:00 終了16:00
会 場:宮城県仙台市青葉区一番町3-5-1
ANNEX 多目的ホール
アクセス:JR仙台駅徒歩10分・地下鉄広瀬通駅・青葉通一丁目駅3分
定 員:90名
費 用:無料
お申込は下記アドイレスから
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《開催日》毎週土曜日 13:00~15:30
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《人数》各回4名様限定(お1人様でも開催します)
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