中国株式市場、今週2度目の売買停止

 


北川博文のNY市況

7NY債券市場は、中国株式市場の上海と深セン市場で取引開始直後に7~8%急落し、わずか30分足らずで今週2度目となるサーキットブレーカーが発動され、終日取引が停止された。これを受けて世界同時株安の連鎖が拡散し、世界の経済成長に悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念から、国債利回りが低下した。

為替市場は、中国人民銀行が人民元の対ドルの基準値レートを前日比0.5%安の水準に設定し、1日の幅としては昨年8月の人民元切り下げ以来の大きさだったことから人民元安への懸念が強まるなか、世界同時株安や地政学リスクの高まりを受けてリスク回避の円買いが進みドルが売られた。

株式市場は、中国株式市場が急落し今週2度目の取引停止となり、また中国人民銀行が人民元の対ドル基準値を引き下げたことから世界的な株安連鎖が広がり、さらに原油価格が下げ止まらないことから投資家の間に動揺が見られ、エネルギー株や素材関連株に売り圧力が強まり、ダウ工業株30種平均は、16,514.10ドルの▲392.41ドル安の大幅安となった。

金相場は、中国株式市場の取引停止や人民元安から世界同時株安となり、また原油価格も下げ止まりの兆しが見られないことや中東、朝鮮半島など地政学リスクも高まり、リスク回避姿勢から金に注目が集まり5営業日続伸となった。

原油相場は、中国株式市場の取引停止や人民元の下落を受けて、中国経済の減速に伴い同国のエネルギー需要が減退するとの懸念が強まり、一時32.10ドルと、0312月以来約12年ぶりの安値を付けた。その後は急落による買い戻しが活発化し、一旦プラス圏に浮上したが供給過剰懸念は根強く、再び売り圧力にさらされた。

 

 


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