Tweet

北川博文のＮＹ市況

4日NY債券市場は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、この日の下院議会証言で、今後の経済動向を踏まえて判断すると強調しながらも「12月の利上げの可能性がある」と表明したことから、市場では利上げに前向きな発言と受け止められ、国債利回りが上昇し短期債券利回りは、4年半ぶりの高水準となった。

為替市場は、この日発表された米経済指標が好調だったことや、イエレンFRB議長が議会証言で、12月の利上げの可能性があると示唆したことから、ドルは主要通貨に対して全面高となり、ドル/円相場で約2カ月ぶりの円安ドル高、ユーロ/ドルで約3カ月ぶりのドル高となった。

株式市場は、米原油在庫の増加から原油価格が下落したことを受けてエネルギー株が上げ止まり、イエレンFRB議長が12月利上げがあり得ると表明したことから反落した。ダウ工業株30種平均は、17,867.58ドルの▲50.57ドル安で引けた。

金相場は、年内の米利上げ観測が強まるなか、イエレンFRB議長の12月利上げに前向きな議会証言を受けて一段と売り圧力が強まった。また為替相場でドルが対ユーロで上昇すると割高感からの売りを誘った。

原油相場は、為替相場でドル買い・ユーロ売りが活発化し、原油の割高感からの売り優勢のなか、エネルギー情報局(EIA)が発表した週間米原油在庫が前週比280万バレル増加し、これで６週連続増となったことから、在庫にだぶつき懸念が強まり下げ幅を拡大した。一方、ガソリン在庫は前週比330万バレル減と予想の100万バレル減を大幅に上回る減少幅だったが相場への影響は限定的だった。

サラトレードシグナル独り言

貴金属がジリ安で白金の利益が積み上がっています。

ガソリンは原油の在庫増を受けて反落です。

利益が剥がれてしまいましたが、

ガソリン自体の在庫は大幅減となっていることから

巻き返し期待しましょう。

Tweet