今晩は雇用統計発表です
北川博文のNY市況
1日NY市場は、この日発表された9月米ISM製造業景気指数が予想以上に低下し、2013年9月以来の低水準となったことから市場に弱気が広がった。今晩発表の雇用統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを実施するかどうかを判断する上で重要な材料となることから、債券市場では、積極的な売買が手控えられ、国債利回りは長短債券まちまちとなった。
為替相場は、米雇用統計発表を控え、この日発表された米経済指標がまちまちだったことから、FRBによる利上げ観測が不透明感を増し、ドルは軟調に推移した。
株式市場は、米経済指標がまちまちだったことから、雇用統計発表を控えて不安定な値動きで推移し、ダウ工業株30種平均は、16,272.01ドルで▲12.69ドル安で引けた。
原油相場は1日、ロシア国防省がシリア北西部で過激派組織「イスラム国」を空爆したと発表したことで、中東地域の地政学リスクが高まるとの観測から原油供給の混乱を警戒して買われた。さらに大型ハリケーン「ホアキン」の米本土への接近で石油製品の受け渡しに影響が出るのではないかとの懸念も原油を買い支えた。 しかし午後になって米国立ハリケーン・センターがホアキンの進路予想を変更したことから売り圧力が強まり上げ幅を削った。
この記事へのコメントはこちら