英国経済指標悪化で世界経済に暗雲
北川博文の相場独り言
日経225先物夜間取引終値は、15,390円の▲370円安で引けました。
前日の東京株式市場は、欧州市場の反落を受けてマイナス圏から始まり、為替市場のドル円相場も株価を眺めて円高で推移し、引け間際に101円88銭まで買い進まれ、株価も利食い売りに押されました。日柄調整のため頭を押さえられて上にも行けず時間とともに売り圧力がかかっていました。夜間取引は、欧米市場の反落を受けて世界経済への先行き減速懸念が広がり売り込まれました。
これで調整戻しが終了し、日経平均2万円からの最後の下げに入るものと思われます。
前日のマザ-ズ指数は、高く寄り付き一時1059まで買われたが長続きせず、マイナス圏に入ると加速し、午後には1038まで売り込まれ1042.85で引けました。予定の戻り目標値段に届いていますので、日経平均の最後の下げに追随して弱含みに推移してから上昇することになりそうです。
NY市況
5日NY債券市場は、英国のEU離脱決定に伴う経済の不透明感や原油価格の下落を受けて、リスク回避姿勢が強まり安全資産とされる 米国債に投資資金が集まり、10年債利回りは一時、1.357%まで低下した。
為替市場は、英国の購買担当者景況指数(PMI)が建設業、サービス業ともに悪化したことから同国の景気先行き懸念が再燃し、世界経済全体に対する先行き不安が一段と強まりリスク回避的な円買い・ドル売りで円相場は1ドル/101円台後半まで買い進まれ、さらに米商務省が発表した5月の製造業受注が市場予想を若干下回ると101円45銭まで上昇した。
株式市場は、英国のEU離脱決定に伴う先行き不透明感による世界経済の減速懸念から売り圧力が強まり、銀行株が軒並み下落してJPモルガンは2.8%安、S&P 金融株指数は1.5%低下した。また原油価格の下落を受けてエネルギー関連株に売りが出て、S&Pエネルギー株指数と素材株指数はいずれも1.9%低下し全体の重しとなった。ダウ工業株30種平均は、17840.62ドルの▲ 108.75ドル安で引けた。
金相場は、英国の経済指標発表で建設業及びサービス業PMIが大幅に悪化したことから景気減速懸念が再燃し、原油や株式などのリスク資産が売られる一方で安全資産としての金の需要が膨らみ一段高となった。
原油相場は、英国の経済指標の悪化を受け、同国のEU離脱決定が世界の経済成長を妨げるとの警戒感が台頭し、リスク回避姿勢の強まりから下落した。また石油輸出国機構加盟国の6月の産油量が1997年以来の最高を記録したことも投資家心理を圧迫した。

この記事へのコメントはこちら