NY株式急反発

 


北川博文のNY市況

1NY債券市場は、米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業景気指数が48.6と市場予想50.5を下回り、20096月以 来の水準に沈んだことから、国債価格が上昇して長期国債利回りが約1カ月ぶりの低水準付近となった。またトルコ・イスタンブールの地下鉄爆発で、爆弾が爆発したとの懸念も広が り、より安全資産とされる米国債が買われた。

為替市場は、この日発表されたユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)の内容が17カ月ぶりの高水準と良かった一方、11月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指標が市場予想を大幅に下回ったことから、対ユーロでドルが売られた。ドルの主要6通貨に対するドル指数 は、約2週間ぶりの大幅な下げとなった。

株式市場は、11月の新車販売台数が通年で過去最高となる好調さから、フォード・モーターやゼネラル・モーターなどの自動車株やアマゾンなどの消費関連株が買われ、ダウ工業株30種平均は17,888.35ドルの+168.43ドル高で引けた。

金相場は、年内の米利上げ観測を背景とした弱地合いが継続するなか、為替相場でドルがユーロに対して軟化し、ドル建て金の割高感が薄れたことから反発したが、米株価の上昇に圧迫される形で再びマイナス圏に沈んだ。

原油相場は、為替市場でドルが対ユーロで弱含みで推移したことからドル建て原油の割安感が生じ買いを誘ったが、今週末に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて、減産が見送られるとの見方が広がったことから上値は限定的だった。

 


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