日銀黒田バズーカ空砲か?
北川博文の相場独り言
週末、日銀は追加緩和を決定したものの、予定より40分近くも遅れての声明発表となり、その間、市場には強弱の思惑が交錯し、日経225先物は数分間で600円以上の乱高下する荒れ模様となった。発表後は、声明の内容が上場投資信託の資産拡大のみにとどまったことで、期待はずれの思惑から方向感のない動きを繰り返し、終値は16,610円の前日比200円高で引けた。為替市場も発表直後に102円台に下落した後、103円台で推移している。
日銀の声明発表は期待外れに終わり、しかも大きく円高に振れているにもかかわらず、株価は上昇している。日経225日足チャートは、ローソク足が長い下髭陽線で強さを暗示し、ストキャスの谷が上がって、MACDヒストグラムもそろそろ上昇となりそうだ。週足チャートは、今週の始値と終値が同じ下髭十字線となり、ストキャス、MACDともに捻じれて上昇している。今晩の夜間取引で16,930円を上抜くようだと、来週は年初からのレンジを上放れするような動きになるでしょう。8月夏相場が楽しみになった。
日経225日足チャート
日経225週足チャート
今週の主な経済指標
8月1日(月曜日)
10:00 中国製造業PMI
10:45 中国製造業部門購買者担当者指数
11:00 日本製造業購買部協会景気指数
16:55 独製造業購買部協会景気指数
17:30 英製造業購買部協会景気指数
23:00 米ISM製造業景況指数
8月2日(火曜日)
08:50 日本マネタリーベース
17:30 英建設業購買部協会景気指数
21:30 米個人支出
8月3日(水曜日)
08:50 日本金融政策決定会合議事録
10:45 中国サービスPMI
17:30 英サービス業購買部協会景気指数
21:15 米ADP非農業部門雇用者数増減
23:00 ISM非製造業指数
23:30 原油在庫
8月4日(木曜日)
20:00 英BOEインフレ報告書
20:00 英公定歩合発表
20:30 イングランド銀行カーニー総裁発言
21:30 米失業保険申請件数
23:00 米製造業新規受注
8月5日(金曜日)
21:30 米雇用統計・貿易収支
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