イングランド銀行総裁・追加金融緩和を示唆

 


北川博文の相場独り言

昨日のNY市場は、イングランド銀行総裁がEU離脱決定で英経済見通しが悪化するとして追加金融緩和措置の必要性を示唆したことから、マイナス圏に沈んでいた欧州株価もプラスとなり、米株価も3日続伸となりました。東京市場であや戻しをほぼ達成している日経平均株価は、シカゴ市場の円建取引で再び上昇し高値15780円となりました。本日の東京市場は、為替市場でポンド安による円高からの巻き戻しで103円台前半で推移していることから買い優勢で入るでしょう。ただ、今晩の米国株式は、独立記念日(4日)に伴う連休を控えていることから利益確定の売りが出やすい環境となります。戻しを達成していますので日経平均上値は限定的となるでしょう。
 

NY市況

30日NY債券市場は、世界の株価が上昇するにつれて米国債への逃避買いが後退するなか、イングランド銀行のカーニー総裁がEU離脱決定で英経済見通しが悪化するとして追加金融緩和措置の必要性を示唆し英債利回りが過去最低を更新した。この流れを受けて米債価格も反発に転じて指標となる10年債利回りは、1.474%に低下した。

為替市場は、イングランド銀行のカーニー総裁の追加金融緩和発言でポンド相場が急落し、円相場は対ドルで一時102円台前半まで上昇した。ただ、その後はカーニー総裁発言をきっかけに株高となると安全資産の円を売る動きが見られ103円台前半まで下落した。

株式市場は、英国中央銀行カーニー総裁の発言から買い優勢となり、また米食品・飲料会社モンデリーズ・インターナショナルが、チョコレート大手ハーシーに230億ドルの買収案を提示したと伝わりると消費関連銘柄に買いが集まり、S&Pの10セクターはすべてが上昇し、ダウ工業株30種平均は17929.99ドルの+235.31ドル高で引けた。

金相場は、米株価が軒並み上昇し投資家のリスク選好から安全資産とされる金の需要が後退し、また為替市場でドルが対ユーロで上昇すると割高感から利益確定の売りなどに押されて下落した。

原油相場は、カナダの森林火災やナイジェリアの石油施設襲撃により停止していた両国の原油生産が回復し、産油量が増加していると報じられると、利益確定の売りなどから3日ぶりに反落した。また、為替市場でドルが対ユーロで買われ、ドル建て原油の割高感も売り材料となった。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • にほんブログ村 株ブログへ

    にほんブログ村

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA


*