FOMC政策金利据え置き決定

 


北川博文のNY市況

16日NY債券市場は、米連邦準備理事会(FRB)が16まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米経済の成長は継続し労働市場も健全としたが、世界経済の弱含みを背景に政策金利の据え置きを決定したことから、米国債利回りは軒並み低下した。

為替市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれ、年内の利上げ見通しを4回から2回に引き下げたことで、ドルは対ユーロで1カ月ぶり安値を付けるなど全面安の展開となった。

株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)が、今後数カ月間の利上げ回数について従来予想より少なくなるとの見通しを示したことや、石油市場で主要産油国が増産凍結について協議する計画を固めたことを手掛かりに原油価格がほぼ6%急騰したことを好感し、S&P総合500種は年初来の最高値水準で引けた。ダウ工業株30種平均は、17,325.76 ドルの+74.23ドル高で引けた。

金相場は、FOMC声明の発表待ちで様子見姿勢からほぼ変わらずの横ばいで推移していたが、公表直後に声明がハト派的な内容と受け止められ10ドル超急伸した。また為替市場でドル安・ユーロ高が進行すると、割安感から金買いの勢いに一段と弾みがつき、さらに上値を伸ばした。

原油相場は、一部報道でカタールのサダ・エネルギー相が石油輸出国機構(OPEC)加盟および非加盟の産油国による会合が4月17日にカタールのドーハで開催されると発表し、また生産調整に消極的だったイランもこの会合に参加する用意があると伝わったことから、原油増産凍結に向けた最終合意への期待が一段と強まり、加えて米エネルギー情報局が発表した最新週の原油在庫が市場予想を下回ったことが追い風となって大幅高となった。


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