原油の反落でドル安・株安

 


北川博文のNY市況

2NY債券市場は、石油市場で石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国との協調減産に向けた合同会合開催の観測が後退し、原油相場が再び下落に転じたことから、米株式が下落しドルが売られて安全資産とされる債券需要が高まり、利回りは低下した。

為替市場は、原油価格がOPECと非加盟国の原産に向けた会合が未定との報道で急落し、世界経済減速懸念の高まりからリスク回避の動きを強めて、ドルは円に対して下げ足を強めて120円を割り込んだ。

株式市場は、石油輸出国機構(OPEC)とロシアの減産に向けた会合が未定となって原油相場が反落に転じるなか、エクソン・モービルの第4四半期の利益が過去10年あまりで最小に落ち込み、今年は設備投資を前年から25%削減すると発表したことから株価は2.2%下落し、前週末に赤字決算を発表したシェブロンも4.7%下げてS%Pエネルギー株指数は3.3%の低下し市場全体を押し下げた。 ダウ工業株30種平均は、16,153.54ドルの▲295.64ドル安で引けた。

金相場は、利益確定の売りなどから一時1122ドル付近まで下落したが、中国経済の先行き懸念が根強く、原油の下落からの株安で反転し、前日高値圏まで戻した。また為替市場でドルが軟弱に推移したこともドル建て金の割安感での買いを誘った。

原油相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国による合同会合が未定との前日報道に加えて、米金融大手ゴールドマン・サックスも前日、OPECとロシアによる協調減産は「非常に望み薄」と分析したことから、供給過剰懸念が再燃し、1バレル/29ドル台に大幅続落した。

 


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